ふたたび−卒園文集から−

              
               「ぴりぴ」
 自分の事ばかりでなく、他人の事も考えなさい−1月の聖句です。お教室には
ひらがなで書かれて貼ってあります。ずっと気がつきませんでした。なぜ、1月
だけ覚えたのかというと、**が、実に絶妙なタイミングで、その言葉を口に
したからです。それはー


 帰宅を急ぐ道すがらーその日は風がとても強い日でした。自転車に2人乗りで
走る我々の目の前に突然、道路脇の低い塀に置いてあった植木鉢がドサッと落ち
てきました。「あーびっくりしたねー」と走り抜けようとすると、**が「…降
りて直してこよっか?」と言うのです。「え!なんで?」と私。
「だってね、じぶんのことばかりかんがえないで、たにんのこともか
んがえなさい。ぴりぴにのよん」と、まさに全文ひらがなの調子でるる
として言うのです。降参!私がおしえられました‥。


 この場面で良いおこないは、**が言うとおり戻って直す事でしたが、迷う私
を見て「もう通り過ぎちゃったから今日はいいかー」と、またしても1本とられ、
母は「ゴメンネぴりぴ‥」つぶやきながら、ひたすら自転車をこぎ続けたのでした


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 長男が満1才の時から保育園とのおつき合いが始まり、4児が通算15年4園で
お世話になった保育園生活がこの春、終わります。1年も間があく事のない、この
長く、でもあっという間だった時間、きっともっとあとになってゆっくり振り返る
時がきたら自転車に荷物と子ども満載で走り抜けた日々を、ただただなつかしく
思うようになるのかもしれません。
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by chikakak | 2008-03-29 01:19 | こども

イラストレーター きたもり ちか*ブログ vol.1